中卒がやばいと感じた瞬間
世の中には中卒、高卒、大卒など学歴による違いをものともせず、ガッツり働いて稼いでいる人は大勢いるので、中卒でもなんとかなると感じていました。
しかしあるとき学歴による生涯賃金の比較表を見て愕然としました。
大卒と中卒の生涯賃金の開きは約8,000万円から9,000万円、高卒と中卒でもその差は約2,000万円あったのです。
2,000万円あったら郊外の中古一戸建てを買える値段だし、8,000万円あれば都内の一戸建てや中古のタワマンだって夢じゃない金額です。
中学卒業して手に職をつけて、若い頃から頑張っていればそれなりの結果も出せるとは思いますが、高校、大学と･･･あと3年から7年間勉強していたら、生涯賃金が1.5倍から2倍になったのかと思うと、マジやばいと感じ、愕然としたのです。
生涯賃金とは
生涯賃金とは一人の人が就職から定年までに同一企業で勤務した場合の賃金の合計を言います。
この合計には退職金や年金などは含みませんので、会社からもらった給料とボーナスなどの賃金の総計と考えてください。
企業、業種、個人の能力など様々な要因が生涯賃金には関係してくるため、個々のケースについて言及することはできませんが、マクロ的な数字として目安、指標にすることはできると思います。
中卒と高卒の生涯賃金
中卒、高卒、短大卒、大学卒の人々が生涯稼ぐ賃金を、労働政策研究・研修機構が「ユースフル労働統計」としてまとめたものを見てみると、学歴による生涯賃金の差は歴然です。
生涯賃金には依然として男女の格差があることも分かりますが、それ以上に中卒と大卒殿開きは相当なものがあり、大きな一戸建て住宅を購入できるほどの開きがあるように感じます。
男性の場合、中卒と高卒・短大卒との差は約2,000万円の差ですが、大卒となると一気に7,000万円の開きになります。また、女性の場合、中卒と高卒は同等ですが、短大卒、大卒になるにつれ開きは大きくなります。
男性の生涯賃金
生涯賃金の試算は、それぞれの学校を卒業した後、フルタイムの正社員として60歳まで働いた場合の生涯賃金（退職金を含めない）として計算しているもの。男性の場合は、中卒と高卒では約2,000万円の開きがあるが、高卒と高専卒・短大卒の間には差がない。しかしながら、中卒と大卒を比べると6,000万円もの開きがあることが分かり、生涯賃金における中卒のヤバさを知ることになります。
| 学歴 | 生涯賃金 |
|---|---|
| 中 卒 | 1億9000万円 |
| 高 卒 | 2億1000万円 |
| 高専・短大卒 | 2億1000万円 |
| 学・大学院卒 | 2億6000万円 |
【出典：ユースフル労働統計 2022】
ユースフル労働統計では、生涯賃金の詳細な情報として企業規模別のデータも掲載されていて、これによると男性の大学・大学院卒のケースでは、企業規模が1,000人以上なら生涯賃金が3億円にまで達するのに対し、企業規模が10～99人となると生涯賃金は2億1､000万円と、1億円程度の開きがあるので、学歴とともに就職先にも左右されることが分かる。
女性の生涯賃金
生涯賃金の試算は男性と同様で、それぞれの学校を卒業した後、フルタイムの正社員として60歳まで働いた場合の生涯賃金（退職金を含めない）として計算しているもの。女性の場合は、中卒と高卒では生涯賃金に差は見られないが、中卒・高卒と高専卒・短大卒の間には約2,000万円の差がある。そして、中卒と大卒を比べると男性と同様で約6,000万円もの開きがあることが分かり、生涯賃金における中卒のヤバさを知ることになります。
| 学歴 | 生涯賃金 |
|---|---|
| 中 卒 | 1億5000万円 |
| 高 卒 | 1億5000万円 |
| 高専・短大卒 | 1億7000万円 |
| 学・大学院卒 | 2億1000万円 |
【出典：ユースフル労働統計 2022】
生涯賃金は、中卒、高卒、大学卒など学歴が高いほど生涯賃金も高く、女性より男性の方が高いというのが、現在の日本の生涯賃金状況であると言えそうです。つまり、中卒のシングルマザーはかなりやばいということになるでしょう(T_T)
中卒シングルマザーが挽回するための方策
中卒シングルマザーが、何もしないで現状の生活、仕事を続けていると、生涯賃金からも分かるように、かなりやばい状況に陥ることになります。少しでも良い人生、ワンランク上の生活を目指すなら、今からできる挽回のための手段を使う必要があるでしょう。
そこで、中卒シングルマザーが、やばい状況から挽回するための方策を3つ紹介します。
- 中卒でも取れる国家資格を取る
- 高卒認定試験に合格する
- 通信制高校に入学し卒業する
中卒・高卒でも取得できる国家資格
中卒で今からでも挽回が効く確実な方法が、就活、転職に有利な国家資格の取得を目指すことです。
国家資格は国が定めた基準等により認定される資格であるため、当該資格を持っていないと就けない職業などもあり、就活・転職において一目置かれるのです。しかし一方で、国家資格の取得に大卒・高卒などの学歴や実務経験を必要とするものもあります。
そこで、学歴不問及び実務経験不問で、誰でも挑戦できる国家資格があるのです。そしてその中には就活・転職に有利で、資格手当など処遇面でも優遇される物があるのです。
また、国家資格と民間資格の中間に位置する公的資格があります。都道府県ごとに試験が行われ公的な資格であるため、当該資格を持っていないとできない業務があったり、資格手当が付いたり、就活・転職に役立つ資格です。
中卒で国家資格の取得を目指すなら、就活に確実に役立ち、就職後は独占業務を行え、資格手当ももらえる宅地建物取引士や登録販売者が一押しです。
また、薬剤師に次ぐ資格と言われる『登録販売者』も、資格保有者でないと扱えない医薬品があるため、ドラッグストアなどに就職するときにかなり有利になる資格です。
難易度は多少高いと言われていても、実績のある通信講座を受講すれば合格力は確実に身につくため、目標とする試験日から逆算して、通信講座を受講すれば良いでしょう。
ヤバい中卒でも取れるおすすめ国家資格7選とは
将来がヤバいと感じたら、次の7つの国家資格の中からどれか一つ選んで取得してみよう！
将来がヤバいと感じた中卒でも、3ヶ月から6ヶ月間、通信講座で学習すれば合格を目指せる超おすすめの7つの国家資格です。どれが良いの迷うなら学習期間の短いもので『ITパスポート』を、もしくは合格率の高いファイナンシャルプランナー3級を選べば良いでしょう。
一つ資格を取ることで自分自身に自信が持てるようになるはずです(^^♪
宅地建物取引士
不動産業界で働くなら宅地建物取引士の資格は最強です。受験資格に学歴は不要なので中卒のシングルマザーでも十分に手が届く資格です。しかも、資格試験は4問択一のマークシート方式なので、しっかり準備すれば合格を狙える国家資格なのです。何年か勉強すれば独学でも取れる人もいますが、手っ取り早く確実に取得するためには、通信講座の受講がおすすめです。
試験は年1回と受験のチャンスは少ないのですが、10月の試験に向けて学習スケジュールをしっかり立てれば、大丈夫です。
- 学習期間：3ヶ月
- 試 験：年1回、10月第3日曜日
- 合格率 ：15%～17%
不動産業界で手に職が付く
登録販売者
中卒のシングルマザーでも取得できる狙い目の資格が登録販売者です。一般用医薬品の販売に関わることができる登録販売者は、薬剤師に次ぐ資格であり、この資格を持っていると就職にも有利で、資格手当もあり、高収入なのでおすすめの資格です。受験制約が撤廃され、誰でも受験できるようになり、職場もスーパーやドラッグストアなど多くあるためシンママに一押しの公的資格です。
- 学習期間：3ヶ月
- 試 験：年1回、都道府県別で、8月～12月
- 合格率 ：40%～50%
薬剤師に次ぐ資格
ITパスポート
情報技術（IT)の進展に伴い、パソコンやインターネットなどを使わない日はないと言えるほどの普及率になっています。仕事においてもパソコンが使えること情報セキュリティーに関する基礎知識を有していることは、最低限の情報リテラシーとして、とても重要な時代になってきています。
初級アドミニストレータ試験に代わる資格としてスタートした国家資格で、その試験はCBT方式で随時行われていているため、挑戦しやすい国家資格の一つです。
- 学習期間：1ヶ月
- 試 験：随時実施（試験はCBT方式）
- 合格率 ：50%前後
決して難しくない国家資格
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、個人の資産運用を助けるスペシャリストとしての国家資格です。家族構成、収入と支出、負債や保険などのデータを集めて分析し、ライフプランを実現するための貯蓄、投資、保険、税金などを含めた総合的な資産設計を行う専門家です。ファイナンシャルプランナーの資格は3級、2級、1級があり、最初は誰でも受験することができる簡単なファイナンシャルプランナー3級の資格取得から始めましょう。
- 学習期間：2ヶ月
- 試 験：年3回、1月、5月、9月
- 合格率 ：80%～90%
FP3級なら2ヶ月で取れる
国内旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者は、旅行業界や観光業界で働きたい人には必須の国家資格で、旅行業務取扱管理者には、国内旅行のみを扱う国内旅行業務取扱管理者と、海外旅行も扱う総合旅行業務取扱管理者の2種類があります。
どちらの資格も難易度は少し高めですが、eラーニングを活用した効率的な通信講座で合格を目指せる国家資格です。
- 学習期間：2ヶ月
- 試 験：年3回、1月、5月、9月
- 合格率 ：80%～90%
高い合格率の国家資格
調理師
飲食業界やメーカーなどで広く役に立つ調理の国家資格です。業務自体は資格がなくても行えますが、有資格者以外は名乗ることができない「名称独占資格」です。やる気があれば比較的取りやすい国家資格の一つです。
1日20分の勉強で3ヶ月から6ヶ月で、調理師の国家資格を取得できる通信講座を受講するのが、合格への近道です!!
気になる講座をチェックしてみましょう(^^♪
- 学習期間：6ヶ月～10ヶ月
- 試 験：年1回、6月～11月都道府県単位
- 合格率 ：60%～65%
手に職がつく国家資格
マンション管理士
マンション管理士は、管理組合の運営、建物構造上の技術的問題などに精通しているマンション管理のスペシャリストです。いろいろな人が住んでいるマンションでは、管理上の様々な問題や相談が多く、マンションの管理組合などへの助言やアドバイスを行うための知識を保有しています。この資格保有者以外は『マンション管理士』と名乗ることができない名称独占資格であることから、就活・転職に強く、人気の資格です。
- 学習期間：12ヶ月
- 試 験：年1回、11月最終日曜日
- 合格率 ：10%前後
名称独占の国家資格
