介護職員初任者研修とは
制度改正でこれまで「ホームヘルパー2級」と呼ばれていたものが名前が変わって『介護職員初任者研修』に変わりました。
【旧】ホームヘルパー2級研修
→【新】介護職員初任者研修
改正で、介護に必要な知識・考え方などをマスターして基本的な介護業務に就けるようになったのです(^^♪
介護職員初任者研修は介護の世界で働く入口として就職・転職に役立つ資格ですが、それに加えて両親や身内の介護をするときにも役立つものでもあります。これから高齢化社会を迎える日本に欠かせない職業・業種のひとつとして、大いに需要拡大を見込める分野です!!
介護職員初任者研修の講習については、修了試験が加わりましたが、施設実習がなくなり受講者の負担が減りました。そのため、初任者研修の資格が取りやすくなったと言うことができます。
介護職員初任者研修の3つのメリット
介護職員初任者研修とは、介護の基礎知識や技術を身につけるための研修です。この研修には次のような3つのメリットがあります。
- 介護に必要な基礎的なスキルが身に付く
利用者のニーズに合わせた介護を行うには、介護の基本を学ぶことが大切です。この研修では、介護の考え方や方法だけでなく、法律や制度、倫理などの知識も身につけます。これにより、介護の現場で必要とされる知識や判断力を養うことができます。 - 介護のキャリアアップにつながる
介護職員初任者研修は、介護福祉士やホームヘルパーなどの資格取得に必要な基礎的な研修ですが、この研修を修了することで、介護の専門性やスキルを高めるためのさらなる研修や資格に挑戦することができます。 - 介護の就職・転職に有利
介護職員初任者研修は、介護の仕事に就くための最低限の条件となっています。この研修を修了していることで、介護の求人に応募する際に有利になります。また、介護の経験がない人でも、この研修を受けることで、介護の仕事にチャレンジすることができます。
介護職員初任者研修は中卒でも参加できる
介護職員初任者研修には、年齢、学歴などの受験制約がないため、中卒でも参加・受講できます!!
研修に参加して、カリキュラムをきちんとこなして、修了試験を通過すれば資格が取れるようになっているので心配無用です!!
10代から60代くらいまでの人が受講して、修了後に多くの人が介護の仕事に就いています。特に定年した60歳前後の男性が受講して、資格を取ってヘルパー職に就くケースもあるほどで、中卒のシンママなら全く問題なし、大丈夫です。
介護職員初任者研修の内容と取得にかかる時間
介護職員初任者研修は通学と通信を組み合わせた講座で、介護の基礎を130時間で学びます。
通信授業では、テキストやオンラインを使って約40時間の学習をします。通学講座では、実技やグループワークを含む約90時間の授業を受講します。
学習内容としては、介護職の役割や介護保険制度、高齢者や障害者の理解、コミュニケーション技術など、10科目があります。研修を修了し、筆記試験に合格すれば資格が得られます。研修の所要時間は、通学の頻度によって変わりますが、およそ1.5ヵ月~4ヵ月です。
研修科目 | 学習時間 | 通信学習上限 |
---|---|---|
1.職務の理解 | 6時間 | ― |
2.介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 | 7.5時間 |
3.介護の基本 | 6時間 | 3時間 |
4.介護・福祉サービスの理解と医療の連携 | 9時間 | 7.5時間 |
5.介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 | 3時間 |
6.老化の理解 | 6時間 | 3時間 |
7.認知症の理解 | 6時間 | 3時間 |
8.障害の理解 | 3時間 | 1.5時間 |
9.こころとからだの仕組みの生活技術 | 7.5時間 | 12時間 |
10.振り返り | 4時間 | ― |
合計時間 | 130時間 | 40.5時間 |
介護職員初任者研修に受講資格や試験について
介護職員初任者研修には、受講資格は特になく、無資格者でも、未経験でも受講できます。
資格試験としては、研修を修了した後に行われる筆記試験があります。試験時間は1時間で、50問の選択問題と10問の記述問題が出題されます。
合格基準は、選択問題に30問以上、記述問題に6問以上正解すればOKです。試験の難易度は、研修で学んだ内容を理解していれば合格できる程度なので、心配する必要はないでしょう。
修了試験に不合格だったとき
介護職員初任者研修の修了試験に不合格だったとしても、諦める必要はありません。
ほとんどのスクールでは、再試験を受けることができ、再試験は不合格になった科目だけを受け直せば良いからです。再試験は、通常は無料ですが、スクールによっては有料のところもあります。万が一、不合格になったら再試験の日程や費用をスクールに確認するようにしましょう。
介護職員初任者研修の費用
介護職員初任者研修の費用は、スクールや地域によって異なりますが、5万円~10万円というのが相場です。
スクールによってはキャンペーンや割引制度を行っていることがあるので、いろいろなスクールの情報を一括して資料請求できるサイト(BrushUP学び)などで最新の情報を確認すると良いでしょう。
また、国や自治体が支援する給付金制度を利用すれば、費用の一部や全額が返ってくる場合もあります。
例えば、教育訓練給付金制度では、初任者研修の費用の20%~40%が支給されます。また、自立支援教育訓練給付金制度では、費用の60%が支給されます。ただし、これらの制度を利用するには、一定の条件を満たす必要がありますので、詳細はハローワークや各自治体に確認するようにしましょう。
介護職員初任者研修の費用は、スクール選びや支援制度の活用によって大きく変わるため、関連情報や詳細資料をしっかり確認し、自分に合った方法で無理なく資格取得を目指しましょう。
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介護職員初任者研修に興味がある人が抱く質問・疑問
介護職員初任者研修を受講しようかと考えている人たちが、良く抱く質問や疑問について回答します。
研修修了後に仕事を紹介してもらえるのか?
研修を修了すると、次のような介護施設や訪問介護などのさまざまな介護の仕事に就くことができます。研修を受けるスクールの中には、介護事業所と関わりのあるパイプを持っているところもあります。介護職員初任者研修修了後の就職をサポートしてくれるスクールはいくつかあります。例えば、ニチイや三幸福祉カレッジ、未来ケアカレッジなどのスクールでは、研修修了後に介護事業所に就職を斡旋してくれるので、資格取得後スムーズに仕事ができます。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 有料老人ホーム
- デイサービス
- グループホーム
- 訪問介護事業所
- 身体障がい者施設
- 病院
- 介護タクシー会社
スクールを選ぶ際には、スクールの詳細を資料を取り寄せて確認し、地域の介護事業所などとのつながりの有無、就職サポートの体制などを確認するようにしましょう。
介護職員初任者研修修了後は、家の近くで働きたいのですが?
介護職員初任者研修を修了したら、家の近くで働くためには3つの方法があります。
- ハローワークで登録し、紹介状をもらい応募する
- 求人情報サイトで条件を絞って検索し、応募する
- 求人情報誌で地域別の求人を探し、応募する
介護の求人は多いため、この3つの方法のいずれかで、簡単に家の近くにある介護施設や事業所の求人を見つけることができるでしょう。介護職員初任者研修の資格を持っていれば、介護の仕事に必要なスキルを証明できるので、就職にかなり有利になります。
介護職員初任者研修を受講後に転居、相談はどこに?
介護職員初任者研修は、転居しても有効な資格です。研修終了後に転居して、就職先を探したいなら、研修を受講したスクールや研修機関に連絡して、転居先の地域での就職支援を依頼すればいいでしょう。また、転居先のハローワークに登録して、介護職の求人情報や紹介状をもらうという方法もあります。
転居に伴う相談は、受講したスクールやハローワークに相談するのが簡単な方法です。