フードコーディネータ資格は、食に関連する幅広い知識を習得し、食全体をコーディネートする能力を高めるもので、他の食関連資格とは異なる魅力があります。
フードコーディネーター資格の概要から試験の難易度、取得方法、そして取得後の活躍の場までを紹介します。資格取得の参考にしてください。
フードコーディネーターの資格とは
「食」の世界を、専門の垣根を越えて有機的に結びつけるのがフードコーディネーターの仕事と言われます。
そして、さまざまなメディアで視覚的に食の演出を行うもので、料理はもちろん、食材の仕入れ、店舗の設計、メニューの開発、食のイベントなど、活躍の場はかなり広範囲です。
料理を作るだけでなく、食に関わるものすべてが仕事の対象となる、やりがいのある仕事に就くことができます。
例えば、飲食店や飲食部門において料理のメニューを企画提案したり、食事するためのテーブルのセッティング案の立案、食品メーカーにおける新商品の企画開発、乳幼児の離乳食や乳児食などの試作開発など、食をテーマとする幅広い職場での活躍ができるようになります。
フードコーディネーター資格は民間資格
フードコーディネータの資格は、NPO法人である『日本フードコーディーネーター協会』が認定している民間資格で、食に関するクリエーターを目指すためのものです。この資格を持つことで、新しい食のブランドやトレンドを創り出す力を身につけることができます。
フードコーディネーターの資格には1級から3級までの3段階の資格があり、3級から順次取得していくことになります。その受験資格には、学歴などの制約はなく、18歳以上であればOKなので、中卒のシンママでも大丈夫です。
フードコーディネーターの学習内容は?
学ぶ内容は多岐にわたります。単なる調理技術ではなく、以下のような食に関するさまざまな分野について学びます。
- 食の開発:商品開発やメニュー提案、教育プログラムの作成など
- 食の演出:メディア向けのプロデュース、空間コーディネート、販売戦略など
- 食の運営:レストランや小売店の運営、料理教室の運営、食育プログラムの作成など
資格は級ごとに段階がある!
フードコーディネーターの認定試験は、3級、2級、1級の3段階の試験があり、試験は3級の認定試験から順番に受験することになります。2級以上になると「レストランプロデュース」「商品開発」「イベント・メディア」などの分野から選択し、専門的な知識を深めていきます。試験は3級から順に受ける必要があり、いきなり1級を受験することはできません。
フードコーディネーター資格の取り方と試験の内容
資格を取得するためには、協会が実施する試験に合格する必要があります。
- 3級:食文化、化学、デザイン・アート、経済・経営など広範な知識を問う内容
- 2級:レストランプロデュース、商品開発、流通・消費などフードビジネスに関わる知識
- 1級:企画書の提出とプレゼンテーション・面接
フードコーディネーター試験の合格率・難易度は?
合格率と難易度は級によって異なります。3級は比較的易しく、2級と1級は難易度が上がります。合格率の目安は、2級は8割程度、1級は2割程度と言われています。3級の合格率は公表されていませんが、合格者数と2級の合格率から考えると、3級の難易度はかなり易しいといえるでしょう。
実施期間 | 2024年11月1日(金)~11月14日(木) |
実施会場 | 全国のCBTテストセンター |
試験方法 | CBT(コンピュータ ベースド テスティング) |
試験内容 | 「文化」「科学」「デザイン・アート」「経済・経営」 |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 1分野25問 4分野 計100問 |
出題形式 | 択一式 |
出題範囲 | 「新・フードコーディネーター教本2024」または「新・フードコーディネーター教本2023」、テキスト外からは食に関する一般常識問題 |
受験資格 | 中学校卒業以上 ※すでに3級資格取得者は受験不可 |
2021年度より2級試験および3級試験は、CBT(Computer Based Testing)が導入されたので、受験もしやすくなったと言えます。
フードコーディネーター資格は独学でも取得可能?
独学でも資格取得は可能です。中学卒業以上であれば、3級は特定の講座を受けずに受験できます。市販の教材も多く、独学に向いています。
ただし、試験対策講座も提供されているため、確実に合格を目指す場合は講座の受講も検討すると良いでしょう。
3級試験対策講座
試験対策講座では、3級資格の取得に必要となる「文化」「科学」「デザイン・アート」「経済・経営」の知識を学ぶ講座を、3級テキストを用いて、IBT方式(オンライン講座・オンデマンド配信)で受講できます。
配信期間中は、自宅のパソコン、タブレット、スマートフォン等で視聴できるので便利です。そして、各分野の重要なポイントを専門講師が解説してくれるので、試験合格へのステップとして受講すれば良いでしょう。
配信期間は、試験が始まる前の14日間で、その間何回でも視聴できます。1分野約40分の講義で、4分野用意されています。受講料は16,000円です。
その他のフード関連資格が取れる講座
フード関連の資格取得には通学講座、通信講座の二通りがあります。
それぞれの講座には取得できる資格、学習方法、費用など個々に異なるため、資格取得講座の資料を一括して無料請求すると良いでしょう。
働きながらでも資格が取れる通信講座
仕事をしながら資格取得を目指すなら、通信講座を選択すれば良いでしょう。
フード関連の資格は民間資格なので、様々なタイプの資格があります。取得期間も半年から1年くらいの勉強が必要なものが多いので、興味のある資格、講座を見つけて、通信講座の資料を一括して請求すると比較できて良いでしょう。資料請求は無料なので、まずはどんな資格・講座があるのか確認してみていくださいね(^^♪
\自宅で取得できるフード資格/フード関連資格の通信講座
実技も含めてしっかり学べる通学講座
実技も含めてしっかり学びたいなら、ヒューマンアカデミーの通学講座を選ぶと良いでしょう。
メニュー開発、食空間のコーディネート、店舗プロデュース、オリジナルメニュー作り(調理実習)、最新の食事情など、総合的なフードスタイリングが学べるおすすめ講座です。
受講料は308,000円(入学金33,000円)で、全国23カ所(札幌校、仙台校、宇都宮校、大宮校、新宿校、銀座校、立川校、横浜校、千葉校、柏校、船橋校、名古屋校、静岡校、浜松校、京都校、大阪梅田校、心斎橋校、天王寺校、神戸校、広島校、高松校、福岡校、熊本校)に学校があります。
項目 | カリキュラム内容 |
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基礎知識 | フードスタイリングの基本概念、必要なツールと材料 |
食品の取り扱い | 食品の選び方、保存方法、衛生管理 |
調理技術 | 盛り付けの基本、調理方法、味のバランス |
デザインとレイアウト | 色彩理論、食器やカトラリーの選び方、食卓のコーディネート |
写真撮影技術 | フードフォトグラフィーの基礎、照明の使い方、アングルと構図 |
実践演習 | 実際のフードスタイリング、テーマ別のスタイリング演習 |
マーケティングとブランディング | 食品マーケティングの基本、ブランディング戦略、SNS活用術 |
プロジェクト実習 | 自身のプロジェクトを企画し、実際にフードスタイリングを行う |
評価とフィードバック | 講師による評価、フィードバックをもとに改善点を探る |
卒業制作 | 最終プロジェクトとして、テーマに沿ったフードスタイリングを完成させる |
\ヒューマンアカデミー/フードスタイリングプランナー講座